こんにちは!川上店スタッフのおうくらです。
今回は個人的に自分が登って面白かった小川山のルートをご紹介します。
メジャーなルートではなく、5.11、12台のあまり登られていないであろうルートを紹介できればと思っています。もちろん、完全に独断と偏見で決めています。
メジャーなルートではなく、5.11、12台のあまり登られていないであろうルートを紹介できればと思っています。もちろん、完全に独断と偏見で決めています。
1. ケイブキーヘッド 11b (マラ岩)
高難度ルートひしめくマラ岩ケイブの奥にひっそりと位置する冒険的なルートです。薄暗い出だしから光の照らす出口を目指してクラックともチムニーとも言えない隙間を進みます。今までなったことのない体勢でやったことのないムーブを捻りだし、息を切らして這い出るといつのまにか「屋根の上のタジヤン」の終了点。真夏の暑い日はマラ岩の端でひんやりとした洞窟探検で納涼するも一興です。
ちなみにケイブの外縁を登る「キーヘッド10c」もかなり面白い。
ちなみにケイブの外縁を登る「キーヘッド10c」もかなり面白い。
2. ときめきをありがとう 12a (マラ岩)
マラ岩スラブ面、「届け手の平」のさらに左を登るラインです。途中までは「てんかちゃん」を登るのですが、このラインもとても面白い。下半分は浅いポケットをつないで快適に上がっていくと、急に足が悪くなってスメア真っ向勝負、なのですがムーブの組み立てが複雑で頭を使う。てんかちゃんの核心を越えて信じる力がよれてきたあたりで左に分かれて、ときめきをありがとうの核心へ。
下からも見えるガバをどうにか捉えてもなぜか全然休めず、最後まで楽しませてくれます。
下からも見えるガバをどうにか捉えてもなぜか全然休めず、最後まで楽しませてくれます。
3. Stairway to Heaven 12a (マラ岩)
スキゾフレニーから"Stairway To Heaven"へシングルロープでリンクしようとしましたが...重すぎました
またまたマラ岩で恐縮ですが、「スキゾフレニー」の2ピッチ目にあたるこのラインは細かいホールドをつないでじりじりと登るいかにも花崗岩らしい好ルートです。 ※オリジナルラインは「ホリデー」終了点から。
「ペタシマン」のカンテを挟んで「ロッキーロード」と対をなすような内容とロケーションですが、こちらはあまり登られていない模様。「スキゾフレニー」とつなげて1ピッチで登れば、地面からマラ岩の頂上まで抜けるいわば“裏エクセレントパワー”と呼んで差し支えない充実したクライミングになること間違いなし。
リンクした場合は上部でのロープドラッグが激しくなるため、ダブルロープにするなどの工夫が必要です。
「ペタシマン」のカンテを挟んで「ロッキーロード」と対をなすような内容とロケーションですが、こちらはあまり登られていない模様。「スキゾフレニー」とつなげて1ピッチで登れば、地面からマラ岩の頂上まで抜けるいわば“裏エクセレントパワー”と呼んで差し支えない充実したクライミングになること間違いなし。
リンクした場合は上部でのロープドラッグが激しくなるため、ダブルロープにするなどの工夫が必要です。
4. みち 12c (唐沢の滝)
唐沢の滝のエリア自体がマイナーですが、実はかなり面白いルートがたくさんあります。その中でも40mという小川山でも屈指のルートスケールを持つ「みち」。飯山健治さん初登のこのルートはボルトとナチュプロのミックスで、クラックあり、フェースあり、スラブあり、そして横っ飛びランジ(!)ありと盛りだくさん。しかもそれぞれしっかりと難しく、登り切ったときの充実感はちょっと他では味わえない。
出だしは簡単ですが少し汚くてプロテクションも取りづらいのでそこだけ注意が必要です。
出だしは簡単ですが少し汚くてプロテクションも取りづらいのでそこだけ注意が必要です。
5. かたつむり 12d (屋根岩2峰)
威圧的な"かたつむり"
アプローチも近くトポにも三ッ星が付いていて比較的再登が多いかもしれませんが、その威圧的な見た目と内容からしてもやはり王道というよりダークホースのほうがしっくりくるルートでしょう。ミニマルボルトの精神が色濃く、オンサイトトライでなくとも核心で落ちれば数秒間宙を舞うという緊張感が付きまといます。パワー全開で核心を越えた後、最後の繊細なスラブに突入する前にいかに頭を切り替えられるか…。
フィジカルだけでなくジャムやスラブのテクニックと強いメンタルも試される、個人的に小川山ベスト1のルートです。
フィジカルだけでなくジャムやスラブのテクニックと強いメンタルも試される、個人的に小川山ベスト1のルートです。