テックタイプのテレマークスキービンディングといえばこちらも外せません。
昨シーズンに大幅なアップデートが図られたリンクスをご紹介します。
NTN-TECH-TOEシステム(NTN規格の一部ブーツで採用されているテックビンディング用のつま先マウント穴を利用する)を採用した、テレマーク用ビンディングになります。
the M メジョー同様、テック用のトゥーピースと土踏まずの下にあるフックポイントを使ってホールドする仕組みで、滑走モードではスプリングとフレックスプレートによるテンションでしっかりサポート、ツアーモードでは爪先サイドのピンのみで支える仕組みで軽快な歩行性を実現しています。
専用設計のアルミ削り出しのトゥーピース
テックシステムは元はアルパインツーリング向けに開発されたものですが、これがとてもうまくできたもので、最近ではこのトゥーピースを使ったテレマークビンディングも増えてきました。
リンクスはこのシステムをうまく活用していて、さらに独自のパーツ構成で軽さと滑走感覚の両面を良い形に収めています。スプリングとグラスファイバー製のフレックスプレートに役割分担させながらフリーヒールの動きを上手く作っていて、スリムで軽量なシステムに仕上げつつ、扱いやすいホールド感や踵の上がり感にチューニングされているのです。
スキーモードとツアーモードの切り替えも簡単
好みに合わせてピボットポイントを設定できる
2段階の高さが選べるダブルアップヒール
このビンディング、スリックピンを一番前にセットしてピボットポイントを前寄りにすれば踵の上がり感も硬くもなく使えるのですが、フレックスプレートのしなりには限度があるので、あまりグイグイと踵を上げるとパーツにストレスを与えてしまうので注意してください。
リンクスに限らずテックタイプのテレマークビンディング全般に言えることなのですが、トゥーがヒンジのような形でホールドされる関係上、75mmやコバ押さえでホールドするNTN規格のものに比べるとつま先立ちになってしまいやすいです。滑りの為にも、パーツストレスの為にも、後ろ足のつま先を点で使うのではなく、面でとらえてゆくようにすると良いでしょう。
踵の上がり感は硬すぎず自然な感じにチューンされている
ツアーモードではテックタイプの機動力をフルに活かせる
カタログを見ると「ライトツアーリング テレマークビンディングのニュースタンダード」という言葉が載っているのですが、確かにそういうものを予感させる仕上がりなのです。
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