- ZERO.TTは、V3と同様に塩化ナトリウム成分を配合した全く新しいチョークです。水と塩の添加と脱水を繰り返す独自の製法により、非常に安定した高いフリクションを発揮し、コンディションが刻々と変化するアウトドア環境での活躍を可能にしています。汗ばむ夏から寒い冬まで、あらゆる季節で使用することができるハイエンドのパウダーチョークです。
ZERO.TTは、長いシークエンスでのフリクションに優れており、リードジャパンカップに出場したチームアスリートからも信頼されていて、大半の選手がボルダーはSUPER.B、リードはZERO.TTと使い分けて活躍しています。
また、ベースとなる炭酸マグネシウムからその他の化合物まで、食品グレードの添加物のみを使用しており、世界で最も安全なチョークと言えるでしょう。
容量:200g?(製造工程上、多少の誤差があります)
被験者インプレッション
田嶋 一平
陽も落ちはじめた頃、フリクションの変わらないチョークに衝撃を受けた。
毎年来る秋の長雨、高気温高湿度の中突然訪れるベストコンディション。かと思えばいきなり下がった気温のせいで岩の表面が結露することも。個人的に最も苦手な季節。
秋の夕暮れ、突然送られてきたプロトタイプチョーク(zero.tt)が真価を発揮した。もちろんそれまでも良いなとは思っていたけれど、その時折の状況で"良いな"と思うものは変わる。ずっと良いなんて、ありえない。そんな概念が覆された。
ずっと良い。
高湿度高気温の中でも、突然のベストコンディションでも、結露しゆく岩であろうとも。まさしく万能。
九州はもう時期梅雨。zero.ttと保険でV3があれば乗り切れる、気がする。
若宮 京介
気温も暖かくなり、岩の持つ湿度も上がり滑る時期になった頃には最適なチョーク。
手汗が気になり始めた頃には、時既に遅しと思う事が、ZERO.TTに関してはまだ効いている感触が残る。
特に、高温多湿の場所で真価を発揮してくれる。
更に、気温や湿度の変化が大きい季節にとってはなくてはならない存在になり得る筈、指先から得られる情報を、繊細に、持続的に伝えてくれます。
ハイガレージとの相性は最高で、少し長い手数の課題であれば、スタートからTOPまで途中若干滑るものの、イケる!と言う感触が残るのがZERO.TT。滑りで落ちた時に指先を見る習慣が、変わりそうな程に効きます。
ハイガレージとの併用は長い手数の時がオススメ。アストロとの併用は、核心がはっきりしてる場面で。と、幅広い使い分けが出来ます。
ベースをV3とする私にとっては、選択肢がかなり広がって組み合わせも自由度が高くなりました。
倉上 慶大
新作『Zero.TT』”外が雨の日。気圧が下がり、手がサラサラするけど湿度がとても高い日などで、他のチョークのフリクションを圧倒します。”というのが特徴らしい。実際に使ってみて感じたのは雨の日仕様は”ヌメ手仕様”と同義かなというもの。
もちろん晴れの日でも素晴らしい性能を発揮してくれていて、特に花崗岩との相性が素晴らしい。(ただ、空気も岩も乾燥しすぎている場合はV3 or Super.Bにしている)
『Zero.TT』は手へのチョーク残りがとても良いのが印象的で、コンディションの合う日ならチョークアップも少なくて済んでしまう。(冬場だったら3トライに1度とか)
手へのチョーク残りが良いというのは”ルートでのチョークアップが少なくて済む”ということとイコールでもあり、チョークアップが少なく済むのはハードルートをトライするにも助かるし、何より自然環境にも財布の環境にもやさしいはず笑(松ヤニのように岩にも残りやすいということは無いのでご安心を)
陽当たりの良すぎる岩場や1日のうちでもコンディションが刻々変化する山のマルチピッチでの相性も良いはずなのでルートクライマーには是非試してみてほしいです。
新作チョークを使い始めてから指皮の消耗も抑えられている気がしていて、指皮の消耗が抑えられるのは岩場をベースに活動する自分にとっては本当にありがたい限り。