帰りがけの駄賃

鳥海山・百宅コースにシーズン最後のツアー

弘前で「テレマークレッスン」出版記念慰労会を終えた後、帰りがけの駄賃とばかり鳥海山・百宅コースに行ってきました。このコースは鳥海東面にあり、本州でももっとも雪の多い場所です。そのため下から登るには5月下旬から6月初旬の林道アプローチ自然消雪を待たなければならないという、いわばシーズン最後にふさわしい「取って置き」コースです。

6月7日 盛岡から沢内>湯田>小町の里を経由し、百宅から約14キロの未舗装林道を走りちょうど4時間、午後7時過ぎ、残光にひかる鳥海を望む大清水駐車場になんとか滑り込みました。大清水避難小屋は薪ストーブ、布団毛布もありとても快適です。窓を開け放ち夕暮れの鳥海東面を眺めながら、兄貴と二人で久しぶりのユウガな山小屋生活を過ごしました。

6月8日 折から北からの寒気団が南下し、東北各県は昨日から局地的に雷と集中豪雨の注意報が出ているなか、行ける所までということで、まだ新緑の美しいブナの登山道をたどります。タムシバや、タニウツギの花が咲き乱れとてもきれいでした。歩き始めて2時間半ほど、唐獅子小屋の下あたりから積乱雲がもくもくと湧き上がり、時折ゴロゴロと雷の音が聞こえるようになりました。最後は速攻で上部雪渓を1850mまで駆け上り、いよいよ雷鳴の頻度が増えてきたのを潮時に、上部の大斜面を残して滑り降りました。

幸い雷の中心はすこし南を通過したようで、雨もさほど強くならず無事下山しました。大倉滝が雪解け水を集め、新緑の崖から激しく流れ落ちているさまがまさに春の東北の景色でした。

レポート:北田 啓郎 (2007/6/21)

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